本日は今道が担当します。
今日はコルタバンスのお話です。
コルタバンスは、ワンちゃん、ネコちゃん用のステロイドが入った塗り薬です。
もう、何年も前になりますが、獣医皮膚科学会で人の皮膚科の先生から講演を聞き、それが塗り薬を使うきっかけになりました。
でも、ワンちゃんたちに塗り薬を使うのは思った以上に難しいようで、完璧に使いこなしている飼主さまはとても少ないと思います。
ワンちゃん自身はどこがかゆいんだろう?
どこに塗ればいいんだろう?
と、そもそもどこに塗ればいいのかわからない。
もし、ワンちゃんがそれほどかゆがらなければ、”ま、いいかっ!”と止めていくことも。。。
しかたありません、私もこれを承知の上で使っています。
私の仕事は「動物たちと一緒の生活を楽しむ」をサポートすることです。
飼主さまに大きな負担をかけるような治療は、提案する方に責任があると思っています。
コルタバンスはVeryStrong(第2群)クラスの強力なステロイドです。
にもかかわらず、このコルタバンスは副作用が少ないと誤解されていることがあります。コルタバンスにはアンテドラッグという工夫がされていて、「全身への副作用が少ない」と言われています。ここで注意なのは「全身性の副作用」が少ないのであって、皮膚への副作用は強いということです。実際、コルタバンスで皮膚ステロイド症という副作用を何度も見てきました。
ちなみに、副作用はこんな皮膚になります。
コルタバンスに限らず、ステロイドの塗り薬は症状とともに、薬を変更することが大切です。この点を守らずに使い続けると、皮膚ステロイド症にかかるリスクが高まります。そのため、獣医師の判断なしでコルタバンスを使い続けるのはやめておきましょう。
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